ダイハツ車が買えない今、何を買えばいいのか? 認証不正で考える「代わり」になる車種まとめ

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人気モデルも多いダイハツだけに、購入検討車も多かったはず(写真:ダイハツ工業)
人気モデルも多いダイハツだけに、購入検討車も多かったはず(写真:ダイハツ工業)

直近の自動車業界における一大ニュースといえば、ダイハツの型式指定申請における不正問題だ。いまだに出口が見えず、多くの車種が出荷停止となっている。

そこでこの一件を、ダイハツ車(と、そのOEM車)を買おうとするユーザーの立場で考えてみたい。

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まずは「認証不正問題」をおさらいしておこう

今回の不正問題でわかりにくいのは、工場出荷を停止させながら、出荷済み車両については運行停止とせず、販売店を含めて「走って大丈夫です」と案内していることだ。常識的に考えれば、走って大丈夫なクルマなら出荷を止める必要もなく、矛盾が生じていると受け取れる。

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「走って大丈夫」とする根拠は、ダイハツの検証と第三者委員会の調査で、「142件の不正行為のうち、141件は法規基準に適合している」と判断されたためだ。この検証結果は、第三者認証機関の「テュフ・ラインランド・ジャパン」も確認している。

ただし、ダイハツ「キャスト」と、トヨタにOEM供給されるトヨタ「ピクシスジョイ」(ともに2023年6月に生産終了)については、側面衝突試験における乗員救出性を高めるための自動ドアロック解除について、法規に適合していない可能性が判明した。

これについて安全確認は行われておらず、ダイハツの新車販売店に併設された中古車販売店からは、「キャストだけは、中古車の販売を停止した」という話も聞かれた。

2015~2023年6月まで生産されたダイハツ キャスト(写真:ダイハツ工業)
2015年~2023年6月まで生産されたダイハツ キャスト(写真:ダイハツ工業)

それでも大半の車種は運行が可能だと確認されたが、型式指定申請における不正は、安全性を脅かす重大な問題だ。そこで、国土交通省が改めて基準適合性を確認するまで、OEM車を含めて、現行生産車(新車)の出荷を停止することになった。

次ページ他社と同様に組織改正を早くにしていれば…
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