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政治・経済・投資 #ウクライナ侵攻、危機の本質

ロシア国境にフェンスを築くフィンランドの危惧 不法移民を送り込む「ハイブリッド戦争」の脅威

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フィンランドのロシア国境フェンスに沿って歩く国境警備隊員(2023年10月26日、筆者撮影)

ロシアによるウクライナ侵略以来、ロシアと1300キロの国境線で接する北欧の国フィンランドは、北大西洋条約機構(NATO)加盟を実現するとともに、国境にフェンスを築きロシアに対する備えを強化している。

フェンスはロシア軍の侵攻を防ぐことに役立つわけではないが、不法移民の越境を防ぐことによって、ロシアが仕掛ける「ハイブリッド戦争」を抑止する狙いがある。

フィンランドの首都ヘルシンキから鉄道で2時間半。東部の工業・観光都市イマトラから、タクシーに乗って10分ほど走るとフィンランド・ロシア国境のペルコラ検問所に着く。

10月26日、検問所付近から国境沿いに3キロにわたって建設されたパイロットプロジェクト(試験事業)のフェンスが、報道陣に公開された。

高さ3メートルの金網、50メートル間隔の監視カメラ

緑に着色された金網は高さ3メートルで、その上部に有刺鉄線が巻き付けてある。森を切り開き、フェンスとそれに並行して敷設された道路が、起伏を伴いながらはるか先まで続くのが見える。50メートル間隔に立てられた柱の上に監視カメラが設置されている。

森を切り開いて続く国境のフェンス(2023年10月26日、筆者撮影)

周囲は白樺やカラマツが茂る人里離れた場所。幸いキラキラした陽光が降り注ぐ爽やかな天候だったが、気温は摂氏0度。時折身を切るような冷たい風が吹き抜け、白樺の落ち葉が降りかかる。

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