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「ポストリベラル」の過激な改革論に揺れる米国 代表的論客が示す政治体制のつくり替えとは

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  • 会田 弘継 ジャーナリスト・思想史家

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経済格差や政治分断の原因は、リベラリズムの失敗にあるとデニーンは断じる(写真:Lynsey Weatherspoon/特派員)

トランプ現象があらわにしたのは米国政治の思想的混迷だ。とくに保守派の間では、「ニューライト(新右派)」運動が起きた。この運動は、小さな政府と強硬な対外政策を柱としてきた「レーガン主義」と呼ばれる従来の主流派保守思想を否定する。運動にはいくつかの思潮が流れ込み、中でも先鋭的なのは「ポストリベラル」と呼ばれる思想だ。

トランプ大統領の登場以降、保守派の思想動向を示す最も重要な本として多くの論客が挙げるのは、『リベラリズムはなぜ失敗したのか』(原著2018年)である。著者のノートルダム大学教授パトリック・デニーンはポストリベラルの代表的論者だ。そのデニーンが米国政治に革命的転換を呼びかける新著『レジーム・チェンジ(体制転換)』が6月に発刊され、大きな波紋を広げている。

政治制度の転換を具体的に提言

同書をめぐる論議は保守系論壇誌やオピニオンサイトにとどまらず、伝統的な外交専門誌『フォーリン・アフェアーズ』や進歩派論壇にも広がっている。大部分はデニーンの主張に反発するものだが、そのことがかえって衝撃の大きさを示しているといえよう。

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