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作家が物語を構想する手法で「常識」の枠を外す 『ビジネスと空想』書評

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  • 大澤 博隆 慶応大学准教授 慶応大学サイエンスフィクション研究開発・実装センター所長

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ビジネスと空想 空想からとんでもないアイデアを生みだす思考法(田丸雅智 著/クロスメディア・パブリッシング/1738円/264ページ)
[著者プロフィル] 田丸雅智(たまる・まさとも)/1987年生まれ。東京大学工学部卒業、同大学院修了。2011年に作家デビュー。ショートショート作品「海酒」がピース・又吉直樹氏主演で短編映画化され、カンヌ国際映画祭などで上映された。書き方講座の開催など、幅広く活動している。

ChatGPTなどの大規模言語モデルや画像生成AIが、人間の頭脳仕事を広範囲に置き換えつつある。そうした技術革新と同時に、パンデミックや戦争による環境変化もあり、未来予測が難しい時代に入った。

SF作家の発想法をビジネスに応用

ビジネスにおいても、従来とは質の違う発想手法が求められる。近年注目されている手法に、「SFプロトタイピング」や「SF思考」と呼ばれる方法がある。SF作家が物語を構想するときのような発想法をビジネスに応用する。

その手法を一般向けに伝える本としては、宮本道人『古びた未来をどう壊す?』や、樋口恭介『未来は予測するものではなく創造するものである』などがある。彼らは科学コミュニケーションやコンサルティングなどの専門知と自身の創作論を結びつけ、企業と共にSFのイノベーション応用を開拓してきた。

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