就活生がエントリーシートに書くことができる資格とは？--『ケイコとマナブ』編集長に聞く

--法律系でアピールできる資格はありますか？

法律系では、「ビジネス実務法務検定試験」がスタートになります。取引や契約などビジネスに必要な法律知識をはかる資格です。社員に受験を奨励している企業が多いので、採用試験時にこの資格を持っていることはプラスになります。

「個人情報保護士認定試験」も就職に役立つ資格です。この資格があれば、法律に沿って個人情報を適切に管理できると認められます。企業は個人情報保護を必要としているので、企業に対してアピールできる資格です。

--そのほか取得しておくといい資格はありますか？

カラーコーディネーターや色彩検定など、色彩に関連した資格はどの業界でも歓迎されます。企業の人事部の中には「カラーコーディネーターや色彩検定などは持っていて損はない」とおっしゃる方もいます。どんな業界でも色に関する知識は必要です。専門学校へ通わなくても、テキストを購入して独学で取得できます。人によりますが、勉強期間は半年程度で十分だと思います。

--資格の数や種類はたくさんあった方がいいのですか？

面接官により評価が変わります。仕事に関係のない資格が並んでいることを何事にもチャレンジする前向きな姿勢と評価する場合もあれば、脈絡のない資格構成を見て無計画だと見なす場合もあります。面接官の考え方はさまざまですが、私としては前向きな姿勢をアピ−ルするために何でも書いた方がいいと思います。

（聞き手　東洋経済HRオンライン編集長：田宮寛之　撮影：梅谷秀司）