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ライフ #「ゴミ屋敷」孤独な部屋の住人たち

「ゴミ屋敷の実家を片付け」母が説得に応じたワケ 15年放置で動物やゴキブリまみれの状態に…

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長い間、人が出入りせず、窓を開けっ放しにしていたため、キッチンにはツタが生えていた(写真:「イーブイ片付けチャンネル」より)
久しぶりに帰省した実家が知らぬ間にゴミ屋敷・モノ屋敷になっていたら――。「まさか自分の親が」と思うかもしれないが、どんな家庭にでも起こりうることである。子はそのとき、どんな行動を取ればいいのだろうか。
本連載では、さまざまな事情を抱え「ゴミ屋敷」となってしまった家に暮らす人たちの“孤独”と、片付けの先に見いだした“希望”に焦点をあてる。
ゴミ屋敷・不用品回収の専門業者「イーブイ(大阪府大阪市)を営み、YouTube「イーブイ片付けチャンネル」で多くの事例を配信する二見文直社長が、部屋を片付けられない母に悩んだ一人の女性について語った。

15年間、時が止まった部屋

現場は関西地方のとある田舎の一軒家。農家を営んでいた実家は広く、母屋のほかに「離れ」がある。かつては綺麗に整理されていた実家だったが、娘が遠方に住むようになると次第にモノであふれるようになった。もともと片付けが苦手だった母は、そのあふれたモノたちをすべて離れに押し込んだ。

離れの玄関を開け、奥の和室に入ると、ゴミともとれるモノたちが部屋の半分の高さまで積み上げられている。「そのうち片付けないと」と思いつつも、見て見ぬふりを続けて15年。開けっ放しにしていた窓も閉まらなくなり、人が一切立ち入らない「時が止まった部屋」になっていた。

実家の状況に困る子どものケースは多いと、二見社長が話す。

「子どもが家を出て親も歳をとると、だんだん家の中の使う場所って限られてくるんですよ。高齢化とともに足腰も悪くなるので、一軒家だったら2階に上がることはなくなってきます。4LDKの家にひとりで住んでいるとしたら、ほかの3つの部屋が散らかっていても生活には困らないし、もう視界からシャットアウトしちゃうんですよ」

玄関の土間には荷物が散乱し(上写真)、上がってすぐの和室には腰までモノが積み上がっている(写真:「イーブイ片付けチャンネル」より)

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【部屋の中には動物の臭いと気配が…】

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