ピロリ菌を除菌することで、胃の炎症は徐々に軽快し、萎縮性胃炎も改善することは多いが、ピロリ菌除菌後でも、除菌前の胃炎の状態が進んでいた人ほど胃がんのリスクはより高く残ってしまう。そうしたケースの胃がんリスクは感染のない人の15倍以上とされている。
除菌後も年に1回は胃カメラを
「ですから、除菌後も定期的に胃カメラを受けることをお勧めします。できれば2年に1度は胃カメラを受けましょう。萎縮が進んでいた人や胃がんを経験した人は、年1回はやったほうがいいですね」(平澤医師)
ピロリ菌の感染は、胃がん発生の最大のリスク因子だが、ピロリ菌未感染の胃粘膜にも1%の確率で発生する胃がんもある。
いずれにしても、超早期のうちに胃がんを発見でき、いまや苦痛のない検査となりつつある胃カメラを受けない手はない。早めの検査で胃がんリスクに悩まされない日々を享受しよう。
(取材・文/石川美香子)
平澤欣吾医師
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