今回、「燃える闘魂」アントニオ猪木氏と「燃える商魂」ムーギー・キムの私が対談させていただくことになったのだが、猪木氏と対談していちばん思ったのは、「ほかの人が無理だと思うことをやることに闘魂を燃やす人」という印象である。
これは次に続く対談で明らかになるが、当時、誰もが無理だと思っていたモハメド・アリとの戦いを実現にこぎ着け、しかもそのアリ氏と親友になったということが、猪木氏の強力な原体験になっているように思われる。
そして「モハメド・アリと闘った男」ということで世界的な名声を手にし、国際的な独自の人脈構築につながった。
猪木氏はその師匠である力道山への思いから、「北朝鮮とのパイプづくり」にも積極的で、人脈的にも張成沢氏といった実力者中の実力者、最高権力者クラスと通じるほどの関係を構築している。
相手の「気迫」や「魂」まで含めた部分を見極める
また今回、対談させていただいて感じたのだが、相手の「気迫」や「魂」まで含めた部分の見極めを重視しており、これは「希代の天才カリスマ・プロレスラー」としての資質が大いに生かされている。
思えばモハメド・アリとの対戦や力道山との思い、相手との間の取り方など、今の猪木氏の強力な個性は、世界的な一流のプロレスラーとしての経験が基礎になっているのではないか(猪木氏はアメリカ最大のプロレス団体、WWEにも日本人として初めて殿堂入りしている)。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら