[解決のポイント]
・メンテ費用と撤去費用を比較
・サブリース活用
「思い切って一部を取り壊そう」。東京都荒川区の大規模マンション「トキアス」は駐車場の縮小を決め、今年9月に工事を始めた。120台分の機械式立体駐車場が撤去され、30台が置ける平置き駐車場に変わる。竣工は来年初の予定だ。
トキアスの機械式立体駐車場は全部で約620台を駐車できたが、若者の自動車離れなどを背景に稼働率が年々低下。2019年の稼働率は約7割まで落ちていた。使用料を高めにしていた地下区画の稼働率は50%を下回っていた。
管理組合の理事会では駐車場の空き問題について14年ごろから話し合われていた。長い議論を経て、駐車場の20年間の総メンテナンス費用は、現状を維持するよりも、その一部を取り壊して平置きに変えたほうが大幅に安くなることがわかった。「長い目で見れば住民のメリットが大きい」(元理事の内田浩司さん)と判断。住民の理解も得て、19年の管理組合総会で一部取り壊しが採決された。
駐車場の使用料が、管理組合の一般会計や修繕積立金の収入源となっているマンションは多い。駐車場を縮小すれば管理組合の収入も減る。住民の反発を受けそうなものだが、トキアスは混乱なく理解を得られた。そのポイントは、縮小と同時に使用料の価格改定を打ち出したことだ。

不人気だった地下の区画を最も安くし、人気だった1〜4階の区画を月1000〜2000円引き上げた。エントランスに近い場所と遠い場所でも価格の差をつけた。
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