[解決のポイント]
・事前周知を小まめに
・作業員の動線を確認
「音がうるさい。工事を中止しろ」。大規模修繕工事は大がかりなだけに騒音のトラブルが発生しがちだ。とくに、外壁の周りに作業用の足場を組む際は、コンコンと作業の音が出やすい。そういったとき、冒頭のような住民のクレームが管理組合に寄せられるケースは多い。
新型コロナウイルス禍で住民の在宅勤務が増えたこともあり、工事と仕事の時間帯が重なることがたびたびある。「在宅勤務で大事な会議がある。せめて今日の午前中は工事を止めてほしい」。リモート会議では周囲の騒音で声が聞こえにくくなるので、このような個別の要望が出るケースも珍しくない。
修繕工事中の騒音対策については、事前周知の徹底が不可欠だ。さくら事務所のマンション管理コンサルタント、土屋輝之氏は「見える化」を提案する。「『修繕工事による騒音が発生するのは、南側はいつからいつまで、次の1週間は北側……』といったスケジュール表を色分けして住民へ事前に配付しておくとよい」と話す。
さらに土屋氏は、在宅勤務している住民に対しては、「音の影響を受けやすい期間はゲストルームをご利用ください」「ビジネスホテルのデイユースなどワーキングスペースを予約しておくことをお勧めします」などと事前に促すとよい、とも。事前周知を小まめにすることが大事だ。
マンション計画修繕施工協会(MKS)の中野谷昌司・常務理事は、ネットを活用した周知活動の必要性を説く。「LINEやツイッター、マンション住民専用ホームページなどを使って、工事の内容を周知すると効果があるだろう」。
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