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中国のノーベル賞受賞に必要なのは自由な交流 科学研究ではまだ他国を追いかける段階

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ノーベル物理学賞の受賞が決まった米プリンストン大学上席研究員の真鍋淑郎氏(AFP/アフロ)

ノーベル賞の受賞者発表に高い関心が集まる中国。中国の科学技術研究が国際的に評価される日は来るのか。『財新周刊』10月11日号の社論では、このテーマについて論じている。

このほど、2021年のノーベル賞受賞者が公表された。その中でも自然科学分野のノーベル賞が中国の人々の注目を集めており、幅広い報道と批評が出た。

一部の人々は、経済的な発展とともに科学研究分野での支出も増大しているため、これから大勢の中国人の科学者がノーベル賞を受賞するだろうと考えている。さらには、中国人がノーベル賞級の科学的な研究成果を集中的に上げ、ノーベル賞の受賞者数で世界一になるのはいつ頃かを予測する者さえいる。

しかし、経済的な発展が必ずしもノーベル賞受賞者の急増につながるわけではない。国際的な権威を持つ学術刊行物で中国人の科学者が発表する論文の数は確かに急速に増加している。ただ、中国の科学研究は独創性にあふれているとはまだまだいえず、他国を追いかける段階にあり、とくに基礎研究分野は明らかに不足している。

世界一の人口を持つ大国として、中国は科学の天才を必要としているが、大切なのは彼らの才能と知恵が自由に勢いよくあふれ出るようにすることである。現行の中国の管理体制下においては、人材の育成や研究テーマの割り振り、評価体系などに、依然として多くの課題や目詰まりが存在している。毎年のノーベル賞受賞者の発表は、中国に対して「教育と科学研究の体制を改革するように」と促す警告となっているのだ。

2000年代以降、日本人や日系の科学者によるノーベル賞受賞数が急増したことが中国で関心を集めている。日本は高度成長期を経て、20名のノーベル賞受賞者が成果を上げた。これが科学研究の「経済決定論」の証左となっている。しかし、これは物事の表面しか見ていない議論である。

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