有料会員登録 東洋経済オンラインとは
政治・経済・投資 #経済を見る眼

大学教育を変えるオンライン授業の活用 対面授業にはない利点も

3分で読める 有料会員限定
  • 太田 聰一 慶応義塾大学経済学部教授
慶応義塾大学経済学部教授 太田聰一(おおた・そういち)1964年京都市生まれ。京都大学経済学部卒業、ロンドン大学大学院修了(Ph.D)。名古屋大学大学院経済学研究科教授を経て2005年から現職。専門は労働経済学。著書に『若年者就業の経済学』、共著に『もの造りの技能─自動車産業の職場で』『労働経済学入門』など。(撮影:梅谷秀司)

新型コロナウイルスの流行が十分に鎮静化しない中で、大学は秋の新学期に入った。昨年来、各大学はさまざまな感染症対策を講じてきたが、その最たるものがオンライン授業の導入だった。

従来の対面型講義と違い、学生はパソコンなどを通じてリモートで講義を視聴する。その成果もあって、大学での授業を通じた感染拡大はほとんどない。

もちろん、新たな授業方法を導入したことで当初は教員・学生双方に戸惑いがあったが、比較的スムーズにオンラインに移行することができたように思われる。とくに昨年の緊急事態宣言下で閉鎖された大学では、オンライン授業は教育上の唯一の選択肢であった。こうした経緯もあり、「オンライン授業は従来の対面授業が困難な場合の緊急避難的な代用物」というのが一般的な見方であろう。

しかしオンライン授業は、いくつかの点で対面授業にはない利点を持つ。最も重要なのは、パソコンとインターネット環境さえ整えば場所を選ばないということだ。自宅で視聴すれば通学時間を節約できるし、気分転換を兼ねて屋外での受講も可能となる。時間的な自由度が高まるメリットもある。

例えば、録画された講義が配信される授業形態では、学生は本来の講義時間から少しずらして視聴することができる。講義のためのさまざまな参考資料を添付して学生の興味をかき立てることも容易だ。データが入力された表計算シートを使って統計的な作業を行ってもらうなど、実践的な課題を提供する工夫も見られる。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

政治・経済・投資

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数