ニューヨーク(NY)市にも、ついに電動キックボードがやってくる。市運輸局が実施するシェアリングの試験的プログラムが市内のブロンクス区東部で始まるのだ。当初の予定より1~2カ月先延ばしにされたが、間もなく始まる予定だ。
電動キックボードのシェアリングサービスは、4年前にサンフランシスコやワシントンDCなどで始まった。ライムやバードライズ、スピン、スキップなどのスタートアップ企業が事業を展開している。いずれも専用の駐輪スペースは設けず歩道などに乗り捨てられるため、人気を博している。
NY州では、自転車専用レーンの不足や他都市での相次ぐ死傷事故、歩道や店先での乱雑な乗り捨てなどへの懸念から、電動キックボードの使用が認められていなかった。
だが使用推進派の声が勝るようになり、昨年、同州で電動キックボードの使用解禁が決まり、NY市ではシェアリングが検討されてきた。キックボードに運転免許は不要で、試験的プログラムでのスピード制限は時速約24キロだ。
NY市のプログラムには、業界最大手のライム、大手のバード、そしてビオライドの3社が参加し、1000台ずつを配備する。
ビオライドは知名度が低いが、ライムとバードは欧米などを中心に世界100都市以上に進出している。バードのCEO(最高経営責任者)は、ライドシェア大手のウーバー・テクノロジーズとリフトで幹部を歴任したトラビス・バンダーザンデン氏だ。同社は競合他社に先駆け、今年第3四半期(7~9月)にもNY証券取引所に上場する。財務基盤を固め、次の展開に備える。
シェアの基本料金は、アプリを使った解錠に1ドル。利用1分ごとの料金は、バードとビオライドが39セント、ライムは30セント。3年前の相場だった15セントの2倍以上に跳ね上がったものの、市運輸局によると、試験的プログラムでは1回の利用料金が5ドル以内に収まるケースが大半となる見込みだ。
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