解答は「ケイザイカクサ」でした

解説
資本主義が共産主義に勝利して「歴史の終わり」を迎えたはずの冷戦終結から30年余り。暴走する資本主義によって、一部の富裕層に過剰な富が集中し経済格差が広がる。戦後民主主義を担った中間層は没落し、コロナ禍も加わって社会経済が不安定になる中、資本主義を問い直す思想に関心が高まっている。
19世紀後半、共産主義の父、カール・マルクスは『資本論』で、資本主義システムの矛盾を指摘し、その崩壊を予測した。労働者が賃金以上に働くことで生み出される剰余価値が資本蓄積に充当されるとする理論は、低賃金労働が広がる現代にも当てはまる。
フランスの経済学者、トマ・ピケティ氏は『21世紀の資本』で、資本収益率は経済成長率を上回り、貧富の差は広がり続けると論証。社会階層固定化の先に18世紀欧州の貴族支配による格差と革命の時代を見る。米国では、民主党米大統領予備選候補だった社会民主主義者のバーニー・サンダース氏が、現行の資本主義の代替を待望する若者を中心に支持を集めた。
19世紀後半以降、新古典派経済学は、市場メカニズムにより景気が自動的に調節されることを期待した。しかし、1930年代に制御不能の大恐慌が世界を襲う。ジョン・メイナード・ケインズは『雇用・利子および貨幣の一般理論』(36年)で、不況下では政府の財政出動による有効需要創出政策をと提唱。この理論は長らく主要国の経済運営に取り入れられた。
市場競争を重視するリバタリアン(完全自由主義者)のフリードリヒ・ハイエクは社会主義、全体主義の計画経済やケインズ理論を批判。50年には自由主義経済学グループの中心、米シカゴ大学の教授に就任した。このシカゴ学派から登場した新自由主義の中心人物、ミルトン・フリードマンらは「ケインズ経済学は死んだ」として、財政出動に代わり通貨供給量を制御するマネタリズムを主張し、80年代以降の市場原理主義的政策を支えていく。
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