教育でも、ビジネスでも、政治でも、あらゆる競争の分野でかつては男女の区別があった。しかし、日本を含むかなりの国では、少なくとも建前としては、競争において男女を区別することは原則許されなくなった。
一方で、表面的な区別撤廃では問題が解決しない領域もある。スポーツの世界だ。
男女別で競技が行われており、それが社会的にも認められている。当たり前だが、男女が生物学的にまったく等しいわけではないからだ。とくに、一般的には、体格や筋肉の量については男性が女性よりも勝っている。これは生物としてのヒトの特性である。
これを男女平等だといって、一緒に競技をすれば、(少なくともトップレベルでは)上位は男性ばかりになってしまう。それでは平等であっても公平ではない。
また、女子競技のコーチや監督も、高いレベルほど男性が多いが、かといってそれを無理に是正するのも不公平だ。トップレベルの選手には競技能力や経験値が高い指導者を求める権利があるからだ。ただ、選手の体や心、私生活も管理する以上、異性の指導者には強い規範意識と、それを担保する仕組みが必要だ。
こうして考えると、スポーツ界でのジェンダー平等の実現は一筋縄ではいかない。
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