フラットパネルディスプレー(FPD)用製造装置のメーカーであるブイ・テクノロジー。同社の特徴は、売上高の実に9割が中国向けという点にある。2018年には、半導体製造装置にも事業領域を広げた。その狙いを杉本重人社長に聞いた。
──ディスプレーの装置メーカーが、半導体へと事業を拡大させたのはなぜですか。
1997年の創業時から、いつかは半導体をやりたいと思ってきた。半導体はFPDに比べて市場が大きく、今後も拡大する可能性があるからだ。
ただ、半導体製造装置の製造には高い技術が必要だ。そこでまずは(技術的なハードルが半導体より低い)FPDから事業をスタートした。それから予想以上にディスプレー市場が伸長していき、会社の規模も拡大していった。
それが10年代に入ると、顧客である日本の液晶パネルメーカーの元気がなくなり、数が減少していった。技術の中心が台湾、韓国、中国へと移っていく中、当社もどうやって生きていくかずいぶん悩んだ。その際に懐深く受け入れてくれたのが中国だ。政府を含めた現地とのつながりも強くなっていった。
すると、国内需要が細って困っていた日本の半導体製造装置関連企業から「うちの技術を生かして、あなたと一緒に中国で事業展開できないか」と相談されるようになった。そこで半導体ビジネスをやるしかない、と。18年には中国・浙江省に現地企業との合弁会社「Z-CSET」を設立し、メモリー検査装置とウェハー研磨装置の製造を始めた。
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