──2020年7月に発売したフルサイズミラーレスカメラ「EOS R5」の販売が好調で、入手まで3カ月以上待っている顧客もいます。
想定以上の好評で申し訳ない。R5はプロ向け製品で、価格も(約50万円と)かなり高額だ。ボディー(カメラ本体)だけでなく、フルサイズミラーレス向けの交換レンズ(の販売)も順調に伸びており、(キヤノンのミラーレス)Rシリーズの堅調さを示していると感じている。
──コロナ禍でデジカメ市場が縮小している中、これほど高額なカメラが売れるのはなぜなのでしょうか。
理由は3つある。まず高性能で商品力が強いこと。18年に発売したミラーレス第1世代「EOS R」と比べ、それに続く第2世代のR5やR6はデジカメの性能を飛躍的に向上させた。発売のタイミングも大きかった。20年は春以降にカメラ市場は大きく底を打ち、回復してきたタイミングで新製品を投入できた。
ネーミングもよかった。当社の製品で「5」という数字がつく商品は、ミラーレス時代以前から新しい機能を搭載する役割を与えられた製品だ。「5」のブランド力は高く、もちろん顧客からの期待感も大きい。
──キヤノンのミラーレス戦略の課題は何でしょう。
(フルサイズ)ミラーレスに参入してから2年しか経っていない。Rシリーズの充実度はまだ低く、そこが喫緊の課題だ。レンズも含め、ラインナップを拡充する。東京五輪を見据え、プロサポート活動の準備も怠らないようにしたい。
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