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ライフ #富裕層㊙︎マネー学

「M資金詐欺」の底知れぬ魔力 大企業のトップがだまされ続ける

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(iNueng / PIXTA)

「表沙汰にはなっていないが、だまされた上場企業の社長はまだ何人かいるらしい」

企業の不祥事情報に詳しい“事件屋”たちの間では、こうした情報が飛び交っている。「だまされた」というのは、「M資金詐欺」のことだ。

M資金とは連合国軍総司令部(GHQ)が占領下の日本で接収した隠れ資産のうち、秘密裡に運用されている資金のこと。「M」は、GHQのウィリアム・マーカット少将が由来とされる。もちろんそんな資金があるはずはなく、あくまで都市伝説だ。

だが、そんな話を悪用した詐欺に富裕層が幾度となくだまされてきた。最近では2017年にローソンの玉塚元一会長(当時)が被害に遭うなど、名だたる企業のトップたちがなぜかコロッとだまされているのだ。

その手口は実に巧妙だった。

自尊心をくすぐる

「財務省の者です」

だまされた人たちの話を総合すると、詐欺師たちは政府関係者を名乗って近づいてくるという。

1対1の対面で、「秘密資金だから他言無用」と念押し。そして「国家に尽くしてきた社長にだけ特別に秘密の資金3000億円を融資したい」とささやくのだ。

大企業のトップほど「自分は特別な存在なんだ」という心境に陥りやすい。詐欺師たちはそうした心理を知り尽くしており、言葉巧みに自尊心をくすぐる。

経営者がすっかり信じ込んだ段階で、詐欺師たちは「まずは1%の手数料を振り込んでほしい」と切り出し、確約書への住所や名前の記入、捺印までさせてしまう。

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