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ライフ #人が集まる街 逃げる街

ユニークな子育て世帯支援が話題 松戸市 [千葉県]

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  • 牧野 知弘 不動産事業プロデューサー

松戸市は千葉県の北西部東葛飾地域にある人口49万8000人の街だ。下総(しもうさ)台地の西端にあり、南北に流れる江戸川に接する。江戸時代には水戸街道の宿場町としてにぎわい、江戸川を通じて日本橋に多くの物資が輸送される水運の街としても栄えた。有名な「矢切の渡し」は、当時、松戸と対岸の金町を結ぶ貴重な交通手段だった。石本美由起作詞、船村徹作曲の演歌『矢切の渡し』はこの矢切を舞台にした曲だ。1976年にちあきなおみが歌ったのを皮切りに、多くの歌手に歌い継がれ、83年には細川たかしが第25回日本レコード大賞を受賞した。

松戸市下矢切と東京都柴又を往復する「矢切の渡し」。江戸川の両岸に田を持つ農民の江戸との往来から始まった(photolibrary)

この街が脚光を浴びるようになったのは、60年代以降。首都圏で膨れ上がる人口の受け皿として、住宅団地が大量に建設されたのだ。東京都心から20キロメートル圏、都心に通勤するサラリーマンたちが、続々と分譲される松戸市内の団地を購入し、人口は急増した。

上野東京ラインの恩恵も

通勤の足となったのは、JR常磐線だ。常磐線は水戸街道(国道6号)と並行して、市内を南北に貫く大動脈であり、松戸駅周辺には大型商業施設が、水戸街道沿いには多くのロードサイドショップが建てられた。

常磐線以外には、新京成線で津田沼方面、京成成田空港線で成田方面、JR武蔵野線で西船橋方面にアクセスできる。

なお、2015年に上野東京ラインが開業し、常磐線特別快速なら松戸駅から直通で東京駅まで24分、品川駅まで33分となった。

松戸市は、「やさシティ、まつど。」をスローガンに掲げ、東京への近さを売りに、若いファミリー層を呼ぶための施策を打ち出している。14年以降、待機児童ゼロ(国基準)を5年連続で達成。市内全23駅の駅前や駅ナカには小規模保育施設を整備した。保育士に月額4万5000〜7万8000円の「松戸手当」を支給し、優秀な人材の確保にも努めている。放課後児童クラブは市内にある45のすべての小学校区で午後7時まで児童を預かる体制を整え、幼児教育では5歳児を対象にネイティブ教師による「楽しい英語あそび」を実施するなど、ユニークな取り組みを行っている。

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