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ライフ #人が集まる街 逃げる街

品川の「ムサコ」もタワマンの街へ 武蔵小山 [東京都品川区]

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  • 牧野 知弘 不動産事業プロデューサー

首都圏の人たちが「ムサコ」と聞いて思い浮かべるのは、神奈川県川崎市中原区の武蔵小杉だろう。昨年10月の台風で、タワーマンションが浸水被害を受け、大々的に報道された印象が強く残っているが、近年、このエリアにはタワーマンションが林立し、不動産価格が急上昇していた。

実は、ほかにも「ムサコ」と呼ばれる街がある。その1つが、東京都品川区の武蔵小山だ。武蔵小山は東急目黒線で目黒駅から2つ目の駅の名で、地名としては存在しない。古くから商人の街として栄え、駅周辺には、武蔵小山商店街パルム、一番通り商栄会、親友会通り商店街、目黒平和通り商店街などの商店街がある。パルムは全長800メートルにも及ぶ長大なアーケード街に約250店舗が集結し、中原街道の平塚橋付近まで続く。

平塚橋を中心に東急目黒線と東急池上線に挟まれた小山、荏原、平塚は、住環境と商業が融合したエリアだ。目黒区に接し、下町商店街の活気を持ちながらも閑静な住宅地の趣を残す武蔵小山は、肩ひじを張らずに住める街として知られてきた。街中でしばしば高校生を見かけるのは、進学指導特別推進校に指定される都立小山台高校があるためだ。

そんな街に、最近、大きな再開発の波が押し寄せている。きっかけは2000年8月に実施された東急目蒲線の分割だった。これ以前、武蔵小山駅は目黒と蒲田を結ぶ目蒲線の駅だったが、分割後、多摩川駅〜目黒駅間は東急目黒線と名称を変え、東急東横線に乗り入れるようになった。同年9月には、目黒線が都営地下鉄三田線、東京メトロ南北線との相互直通運転を開始。大動脈路線の駅に変貌した。目黒線では洗足駅〜不動前駅間の地下化が実施され、武蔵小山駅も地下駅に。駅前広場が再開発され、駅ビルも整備された。

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