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ビジネス #激震! エアライン・鉄道

「住む人が誇れる路線にする」 インタビュー/西武鉄道 社長 喜多村樹美男

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きたむら・きみお 1961年生まれ。84年早稲田大学卒、西武鉄道入社。2010年西武ホールディングス取締役、15年近江鉄道社長。20年から現職。(撮影:尾形文繁)

首都圏の鉄道会社で鉄道が赤字になるという経験はほぼどの会社もなかったはず。鉄道会社としてはお客様に電車に乗っていただかないと困る。そのために新型コロナウイルス対策をしっかりと行うことが第1だが、次に行うべきことはお客様に出かけてもらうこと。待っているだけではお客様は電車に乗ってくれない。出かけたくなる動機づけが必要だ。当社では9月に所沢駅に商業施設をオープンした。球場や遊園地もリニューアル中だ。さらに西武グループ内だけでなく、地元のコミュニティーや自治体ともっと協力していきたい。沿線の隠れた魅力を引き出して、ほかの沿線からどんどん訪れてもらえる仕掛けをつくりたい。

テレワークの進展で住居選びの基準が変わる。引っ越しを考えるときに勤務先に近い都心ではなく、ゆったりと過ごせる郊外を選ぶ人が増えるだろう。当社にとってはチャンスだ。だが、それだけで他社線から移り住んでもらえるとは思わない。埼玉は「ダサイタマ」と呼ばれることがある。私は埼玉がダサいとは思わないが、住んでいる人が「私は埼玉に住んでいる、西武沿線に住んでいる」というプライドを持てるような路線にしたい。これは行政任せではダメで、鉄道会社から仕掛けていく必要がある。ただ、沿線の人たちにプライドを持ってもらうのは一筋縄ではいかない。電車が格好いい、駅員の態度がよいというだけでは足りない。憧れの沿線にするために、今足りないものを備えていく努力が必要だ。

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