解答は「キギヨウサイヘン」でした

解説
経営者の抱える課題の1つに後継者不足がある。東京商工リサーチの調査によると、2019年の人手不足関連の倒産件数は調査開始以来最多の426件。その内訳の6割強を後継者難が占めていた。多くの企業が何かしらの事業承継の問題に直面しているのだ。
とくに飲食業は話題に事欠かない。東京・早稲田のカレー店「メーヤウ早稲田店」は営業継続の難しさから17年に閉店したが、熱烈なファンが店長と相談を重ね、今年7月に店を復活させた。また、行列の絶えなかった神保町の洋食店「キッチン南海」は建物の老朽化に伴い6月に閉店したが、料理長が独立し近隣に開業したことで店の味が受け継がれ、客を安心させた。過去には、創業者が53歳の若さで熱意ある部下を後継者にして経営から退いた「カレーハウスCoCo壱番屋」の例もある。
大企業の事業承継は「企業再編」つまり組織を編成し直して経営の合理化を図る手段となることもある。キヤノンは19年7月、子会社キヤノンメディカルシステムズの医療機器向けを含む業務用カメラ事業を承継すると発表。主力のデジタルカメラ事業などが先細りする中、ヘルスケア事業の強化を進めた形だ。
武田薬品工業は今年8月、子会社の武田コンシューマーヘルスケアを米投資ファンドのブラックストーンに売却すると発表。大衆薬事業をグループから切り離し、医療用創薬に注力するとみられる。
承継には「精神を受け継ぐ」という意味もある。トップのカルロス・ゴーン氏の逮捕・逃亡や、相次ぐ役員交代などで迷走し、業績が悪化した日産自動車は、この意味での承継につまずいた例だろう。
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