島根県の出雲大社は縁結びに御利益のある神社として名をはせる。出雲縁結び空港からはバスや車でアクセスできるが、松江から電車で行くルートもよい。
松江市内のしんじ湖温泉に1泊し、一畑電車北松江線の始発駅である松江しんじ湖温泉駅から1時間に1〜2本出ている電車に乗ると、終点の出雲大社前駅までは約1時間の小旅行だ。車窓からは汽水湖である宍道湖ののどかな風景が楽しめる。
出雲市に入り、宍道湖から遠ざかりながら電車は進んでいく。島根県の中東部にある出雲市は人口17万2000人の街である。市の北側には出雲平野が広がり、市の中心部を挟むように東側に斐伊(ひい)川が、西側に神戸川が流れる。
産業は農業が主で、とりわけブドウ、イチジクなど果実の生産が盛んだ。出雲大社から車で5分ほどの島根ワイナリーは醸造所の見学やレストランでの飲食も楽しめる観光の定番となっている。
出雲には古代の伝説や神話にゆかりのある神社や遺跡が多い。出雲国風土記に登場する須佐之男命を祭る須佐神社は、近年パワースポットとして注目されている。弥生時代後期から古墳時代、2世紀末〜3世紀にかけて造られた西谷墳墓群は、国の史跡にもなっており、出雲地方に特徴的な四隅突出型墳丘墓が見られる。また荒神谷遺跡からは古墳時代の銅剣、銅鐸(どうたく)、銅矛が多数出土しており、これらは島根県荒神谷遺跡出土品として国宝に指定されている。
「遷宮後」という課題
観光資源に恵まれた出雲市を2019年に訪れた観光客数は、1248万8900人と、16年以来3年ぶりに1200万人台を回復した。宿泊客数も79万5000人となり、外国人宿泊者数でも1万1600人と初めて1万人の大台を超えた。
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