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米国政治に翻弄される中国、経済開放のアピールも限界 ボルトン元大統領補佐官による暴露本が話題

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  • 富坂 聰 ジャーナリスト・拓殖大学教授
中国は米国の「政治屋」を批判。写真は2018年の米中首脳会談。右側奥から3人目がボルトン氏(ロイター/アフロ)

世界がボルトン砲に揺れている。米トランプ政権で大統領補佐官(国家安全保障担当)を務めたジョン・ボルトン氏による暴露本出版だ。一定期間、外交の現場でトランプ大統領の隣にいた人物により、中国は2019年、大阪での主要20カ国・地域首脳会議(G20)に合わせ開かれた米中首脳会談の裏側を暴かれた。日本はトランプ政権が要求した米軍駐留経費の“桁外れ”な要求を白日の下にさらされた。

ボルトン氏は、「トランプ大統領は公益と私益の区別がついていない」と批判する。かくいうボルトン氏自身は、ブッシュ(子)政権浮揚のためありもしない核開発疑惑をでっち上げ、イラク戦争を仕掛けたネオコンの有力者だ。国家間の対立をあおって私益につなげる政治家という意味で、中国が「政治屋」と批判する人物の一人である。

新型コロナウイルス流行のダメージから一刻も早く脱したい中国は、対米関係の改善を模索する。だが、そこに立ちはだかるのが「政治屋」という壁だ。彼らには米中対立で双方の国益が傷つくことなどひとごとだ。中国を声高に非難すればするほど支持者に受けるのだから、たちが悪い。

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