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北欧の福祉モデルとは大違い、サンダースの危険な社会主義 市場の機能まで奪ってはならない

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民主党大統領候補予備選で健闘するサンダース氏。だが、彼の「経済の民主主義」は誤解を招く(ロイター/アフロ)

米民主党の大統領候補者選びで問われているのは「打倒トランプ」以上に大きな問題だ。民主党の予備選では「民主社会主義」を標榜するサンダース氏が中道派のバイデン前副大統領と一騎打ちを繰り広げている。格差に急進的な対策を求める声が、サンダース旋風を後押ししているのだ。

米国の経済と所得は40年前まで持続的に伸びていたが、今は違う。生産性と経済成長が長年にわたって停滞する中で、資本家と高学歴エリートがますます多くの富を手にするようになってきた。所得中央値はいっこうに上がらないばかりか、高卒以下では現に実質賃金が落ちている。経済を独占するのは一握りの企業とそのオーナーたちで、上位0.1%の富裕層が国全体の所得の11%超を支配する。1970年代の2.5%とは比較にならない水準だ。

では、サンダース氏の民主社会主義で問題は解決するのだろうか。民主社会主義者は市場経済を本質的に不公平で、救いがたいシステムと見なす。生産手段の私的所有という根本原理を打ち砕かない限り、変革はなしえないという立場(イデオロギー)だ。企業の経営を従業員や政府の手に委ねることを、彼らは「経済の民主主義」と呼んでいる。

民主社会主義者は、自分たちの社会主義はどこまでも民主的なものであって旧ソ連などとは違う、と力説する。しかし、この主張には、よくよく気をつけねばならない。というのも、昨今の米国では民主社会主義と社会民主主義、すなわち北欧の福祉国家モデルが混同されているからだ。そして残念ながら、サンダース氏もこうした誤解の拡散に一役買っている。

事実、サンダース氏らは北欧の社会民主主義を手本として引き合いに出すことが少なくない。だが、欧州の社会民主主義とサンダース氏の民主社会主義には決定的な違いがある。市場を規制するのか、市場を乗っ取るのかの違いだ。

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