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創業100年迎える業務用酒販売の老舗 【7686】カクヤス

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都内23区で集中出店し、酒類を販売するカクヤス。1本単位でも配送する身軽さが武器だ(提供:カクヤス)

【上場日(市場)】2019年12月23日(東証2部)
 【設立】1921年11月1日
 【本社所在地】東京都北区豊島
 【代表者(年齢)】佐藤順一社長(61)
 【事業内容】酒類などを飲食店や個人に販売する「なんでも酒やカクヤス」を展開。主に東京23区に集中的に出店、注文を受けてから迅速に配送するのが特徴
 【売上高】1087億円
 【営業利益】17億円(19年3月期)
 【公開価格】1600円
 【直近株価】1556円(2月25日)

鮮やかなピンクのリヤカーやトラックで都内の法人・個人に酒類を販売するカクヤス。「ビール1本から送料無料で即日配達」をうたい、売上高はここ数年約1000億円で安定している。意外や創業は1921年で2021年には100周年を迎える老舗が19年12月に東証2部に上場した。

カクヤスが“町の酒屋さん”から今のビジネスモデルになったのは00年代前半だ。ガラリと変えたのは創業3代目の佐藤順一社長(61)。「ウチは物流一本足打法」(佐藤社長)と、都内半径1.2キロメートルの狭い商圏に集中出店して密度を高め、短時間配達を可能にした。「なんでも酒やカクヤス」を軸に、今や東京23区に店舗・小型倉庫合計145カ所を構える。

進化の裏には、業界環境の変化がある。90年代後半から酒類市場は縮小。03年には酒類販売免許が自由化され、大手の脅威にさらされる。さらに05年にかけ、メーカーが酒販店に払うリベート(販売奨励金)を一部廃止。「量を売っても儲からず、安売りモデルは成立しなくなった。」(佐藤社長)。危機感を抱き、物流での価値戦略に大きく舵を切った。当時まだ珍しかった即日無料配送や1本単位の配送など、物流大手との差別化を図るためにできるだけ制約を取り払った。

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