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必要なのは軍事並みの対策、ウイルスとの戦争を甘くみるな 感染症との“兵器開発競争"に終わりはない

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中国で発生した新型肺炎。新型コロナウイルスへの消毒液をまく関係者(新華社/アフロ)

パンデミック(感染症の世界的流行)の脅威に世界がパニックとなる事態が数年ごとに繰り返されている。2000年以降に限っても、今回の新型コロナウイルスだけでなく、SARS(重症急性呼吸器症候群)、H1N1型インフルエンザ、エボラ出血熱、ジカ熱に世界は大騒ぎとなった。

無理もない。グローバル化に伴い、新種の病原体が拡散する速度は現実に高まっている。1918年に流行したスペイン風邪のような感染症が広まれば、わずか6カ月間で3300万人近くが死亡すると感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)は試算する。

しかし、いたずらに恐怖をあおり、集団感染が起こるたびに強硬措置に走るのは生産的ではない。知性は人類の強力な武器だ。最新の科学技術や各種協力枠組みのおかげで、人類はすでにパンデミックを防止し、封じ込める手だてを手にしている。新しい病原体が現れるたびに慌てふためくのではなく、感染症には軍事問題のような周到さで立ち向かうべきだ。

具体的には次の3面作戦が必要になる。第1に、科学技術への投資だ。私たちが現在手にしている強大な軍事力は巨額の開発資金によってもたらされた。しかしワクチンや抗生物質、病原体検査技術の開発に投じられている資金は軍事費に比べれば微々たる額にすぎない。これからはバイオテロ対策などに資金を拠出している米国防高等研究計画局(DARPA)や米生物医学先端研究開発局(BARDA)といった機関の役割を拡大し、パンデミック対策の研究にもっと力を入れる必要がある。

第2に、態勢の準備だ。人材の質という意味では、安全保障上の脅威に目を光らせている軍隊と公衆衛生を担う研究機関などとの間に大きな違いはない。しかし公衆衛生部門に対する政府の支援は、軍事部門に大きく見劣りする。

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