11月5日、中国の代表的なモバイルペイメントサービスのアリペイ(支付宝)が外国人も簡単に使えるプリペイド式サービスを開始した。「現金を持ち歩く必要がない」といわれるほど広く普及した中国のモバイル決済がグローバル化する端緒になるか、注目される。
アリペイの誕生は2004年。加入者は12億人、18年の取引総額は日本円で300兆円を超える。通常はスマートフォン(以下スマホ)にアプリをダウンロードし、銀行口座から資金を移して各種の支払いに使う。中国では業種を問わずほぼすべての店で使用可能なほか、タクシーや地下鉄、バスなどの交通機関、ウェブ上の買い物やホテルの予約などでも使える。
中でもシェア自転車やタクシー配車アプリ、フードデリバリーなど中国で普及するサービスはモバイル決済が事実上のスタンダードになっており、中国に住所を持たない外国人はこれらのサービスが利用しにくく「一種の外国人差別だ」との声すらあった。
クレカで入金が可能に
通常のアリペイは、実名制を厳格に実施している中国国内の携帯電話番号と銀行口座によって身元を確認し、アリペイ口座にひもづけることで利用できる仕組みだ。今回のプリペイド式サービスは上海銀行(本店・上海市)とアリペイの運用会社が提携し、同銀行が提供するデビットカードに類似した仕組みを活用、そこに利用者が事前に一定額を入金することで厳しい審査を不要にした。入金には国外のメジャーなクレジットカードが使えるので非常に便利だ。
「TourPass」と名付けられたこの仕組みの利用方法は簡単。スマホに通常版のアリペイのアプリをダウンロードし、そこに「TourPass」のミニプログラムを追加する。氏名や携帯電話番号(日本の携帯で可)などを記入し、パスポートの顔写真ページを撮影してアップロードする。そのうえでクレジットカードで入金すれば、その場で使えるようになる。手続きは中国国外からでもできる。
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