【上場日(市場)】2019年8月9日(東証マザーズ)
【設立】2006年10月30日
【本社所在地】大阪府茨木市彩都あさぎ
【代表者(年齢)】岡島正恒社長(51)
【事業内容】世界初「再生誘導医薬」の研究開発を手がける。 患者自身の体内に存在する幹細胞を、医薬品の投与によっ て活性化させる再生医療を目指す
【売上高】1億円
【営業利益】▲7.2億円(19年7月期)
【公開価格】1000円
【直近株価】926円(10月29日)
「再生誘導医薬」という、まったく新しいコンセプトを掲げてステムリムが上場した。玉井克人・大阪大学教授の開発したHMGB1ペプチドによる、表皮水疱(すいほう)症治療法の確立を目指す。
表皮水疱症は表皮と真皮をくっつけるⅦ型コラーゲンを作れない、希少な遺伝子疾患。わずかな刺激で表皮が剥がれ落ち、全身がやけどのような状態となる。重症化すれば指の癒着や内臓障害を起こすなどのリスクが高まり、命にも関わる。現時点で承認されている治療は、自分の細胞を培養して患部に貼り付ける再生医療のみ。
一方、HMGB1ペプチドは人工的に合成できる化合物で、骨髄にある間葉系幹細胞を刺激し傷ついた表皮の再生を促す。体外で細胞培養する必要がないので、再生医療の免疫寛容問題や、体外で細胞を培養する時間、培養過程で起こる安全性の問題などを回避できる。
8月の上場は玉井教授の論文完成と合わせて、満を持してのタイミングであった。ところが上場前から苦難に見舞われる。機関投資家が思うように集まらず、公募価格を想定仮条件の半分に満たない1000円に引き下げた。当初は2000億円とも期待された時価総額は500億円弱となり、資金調達も9月の第三者割当増資を含めて約78億円に大幅ダウンとなった。
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