前回、植松努さんのプレゼンテーションこそ多くの皆さんのお手本になるとお話ししました。植松さんの話がわかりやすい理由の1つは「一文が短いこと」です。ですが、実際にやってみると、なかなか短い文では話せないものです。そこで今回は、私が使っているコツを1つご紹介します。
それは、「述語をなるべく早く言う」ことです。
例えば、「私はこの商品をお薦めします」という文の述語は「お薦めします」ですよね。ではこの文に、次のようにいろいろな内容を盛り込んでいくとどうでしょう。
「私は、弊社の製品開発部全員が丸1年をかけ、総費用2億円をつぎ込んで作り出したこの商品をお薦めします」。お薦めします、という述語がずいぶん後ろになりました。日本語は、内容を多く盛り込もうとすると述語が出てくるのが遅くなってしまう、という特徴があります。そうなると都合の悪いことが起きます。
この文を耳で聞いてみたときを想像してみてください。文の途中で、「『私は……、』ん? 結局どうしたの?」とちょっとイライラしませんか。聞いているほうは、何が言いたいのかわからないまま話を聞かされている感じになります。一度ならまだしも、このような文章を延々と続けられるとつらいですよね。
述語を前に置いてみる
では、先ほどの文章の述語を、主語の直後に置いてみましょう。
「私はお薦めします」。当然聞いている人は、「何を?」と思いますよね。ではこれにこう続けたらどうでしょう。「弊社の製品開発部全員が丸1年をかけ、総費用2億円をつぎ込んで作り出したこの商品です」。
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