──シェアトップのサバ缶がブームですが、長続きしますか。昨年来2度の値上げの影響は。
昨年のサバ缶の売り上げは前年から5割増となったが、サバの水揚げ減少で原料が不足しなければ、もっと拡大していたはずだ。時代が求める「健康」をキーワードに伸長している。しかも生で食べるよりDHAやEPAが圧倒的に多いという認識が広まったので、過去にない高水準の需要が形成され、定着したと考えている。同様にイワシ缶も伸びが大きい。
現在はお店に並べばすぐ売れる状況だ。今後は海外産も含めて原料をどう確保するかが課題。消費増税の影響も心配ではある。
──長らく続いている魚離れには歯止めがかかるでしょうか。
それはまったく別の問題だ。国内では魚介類の需要は2009年に肉に逆転され、減少が続く。嗜好の変化や魚価の高騰などの要因があるが、なかなか歯止めはかからない。ただ、需要以上に落ち込んでいるのが国内の供給だ。漁獲量はピークから3分の1近くに減った。国内供給を補う輸入も「買い負け」でピークから約4割減少。こうした供給不足が最大の問題だ。
一方、世界では人口増加によって需要拡大が続き、将来的に莫大な量の水産物が不足する見通しだ。
──国内の漁業復活を目指す改正漁業法が来年施行の予定です。
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