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「今後は攻め。世界で加工して世界で売る」 伊藤 滋 マルハニチロ 社長

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いとう・しげる●1949年生まれ。72年同志社大学経済学部卒業、大洋漁業入社。2001年マルハ取締役。07年マルハニチロホールディングス取締役・専務執行役員。10年副社長。14年4月から現職。(撮影:吉濱篤志)
水産最大手のマルハニチロ。トップシェアのサバ缶が大ブームで注目されるが、国内の「魚離れ」に歯止めはかかるのか。昨年末には約70年ぶりに漁業法が改正されたが、水産業は復活するのか。成長戦略を含め、伊藤滋社長に聞いた。

──シェアトップのサバ缶がブームですが、長続きしますか。昨年来2度の値上げの影響は。

昨年のサバ缶の売り上げは前年から5割増となったが、サバの水揚げ減少で原料が不足しなければ、もっと拡大していたはずだ。時代が求める「健康」をキーワードに伸長している。しかも生で食べるよりDHAやEPAが圧倒的に多いという認識が広まったので、過去にない高水準の需要が形成され、定着したと考えている。同様にイワシ缶も伸びが大きい。

現在はお店に並べばすぐ売れる状況だ。今後は海外産も含めて原料をどう確保するかが課題。消費増税の影響も心配ではある。

──長らく続いている魚離れには歯止めがかかるでしょうか。

それはまったく別の問題だ。国内では魚介類の需要は2009年に肉に逆転され、減少が続く。嗜好の変化や魚価の高騰などの要因があるが、なかなか歯止めはかからない。ただ、需要以上に落ち込んでいるのが国内の供給だ。漁獲量はピークから3分の1近くに減った。国内供給を補う輸入も「買い負け」でピークから約4割減少。こうした供給不足が最大の問題だ。

一方、世界では人口増加によって需要拡大が続き、将来的に莫大な量の水産物が不足する見通しだ。

──国内の漁業復活を目指す改正漁業法が来年施行の予定です。

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