最近の京都の街はいつ訪れても観光客の波に圧倒される。阪急電鉄京都線の河原町駅を降りて、木屋町通を高瀬川に沿って御池通方面に歩けば、平日・休日に関係なく大勢の観光客でごった返している。夜のとばりが下りるころ、河原町から東へ進み、鴨川に架かる四条大橋を渡っていくと、右手が祇園である。花見小路を南に下がると、小料理屋やおしゃれなバー、カフェが軒を連ねるが、このかいわいも人いきれでむせ返る。
京都は古くから観光で栄えてきた。だがこの街は、観光地であるだけでなく、多くの企業を生み出してきた街でもある。世界トップの総合モーターメーカーである日本電産、大手電機機器メーカーのオムロンをはじめ、京セラ、ローム、村田製作所、任天堂、島津製作所、ワコールなど名だたる企業が本社を置いている。
京都は独自の文化を築き、どちらかといえば閉鎖的な風土でもある。それらが相まって、長らく観光はあくまでも二の次、という位置づけがなされてきた。
そんな京都の街が観光客だらけになった様子は、統計からも読み取ることができる。2000年度の京都市内の観光客数は4051万人。そのうち宿泊者数は実人数ベースで942万人。外国人の宿泊者数は40万人にすぎなかった。ところが17年度には観光客数が5362万人、宿泊者数が1557万人に膨れ上がった。特筆すべきは、外国人宿泊者数が353万人に及んだことだ。観光客数の増加率が約32%である一方、宿泊者数は65%の増加、外国人宿泊者数はなんと8.8倍に膨らんだ。
遠方から、とりわけ外国から京都にやってくる人が増えた結果、観光客、宿泊者であふれ返ることになったのだ。
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