宮古島は沖縄本島の南西290キロメートルに位置する面積158平方キロメートルの島だ。同島に来間島(くりまじま)、伊良部島(いらぶじま)、下地島(しもじじま)、池間島(いけまじま)、大神島(おおがみじま)の5つの島を加えたのが沖縄県宮古島(みやこじま)市である。同市の人口は5万1000人を数える。
宮古島は沖縄の主要な島の中であまり目立たない島だった。主要産業はサトウキビやゴーヤーの栽培などの農業で、沖縄本島はもとより石垣島より開発が遅れた。ほかの島々では観光業が活況化する中、地味な存在にとどまってきた。
ところが、この島は現在、「宮古島バブル」と呼ばれるような島内の開発ラッシュに沸いている。
きっかけとなったのは2015年、宮古島と伊良部島をつなぐ伊良部大橋が開通したことだ。伊良部大橋は全長3540メートルで、無料で渡れる橋としては日本最長を誇る。昨今、車のテレビCMでも話題になった。橋が新しい観光スポットになり、島同士がつながったことで、リゾートとしての新たな可能性が開かれたのだ。
15年度以降、宮古島市の観光客数は増え続け、17年度には約99万人にまで膨張。14年度に約43万人にすぎなかったことから、短期間での変貌ぶりは明らかだ。
観光客の急増で問題になったのが、ホテルや旅館の不足だ。17年度末時点の島内のホテル、旅館数は46棟2432室にすぎない。ここに100万人もの観光客が押し寄せたため、島はまったくの宿泊施設不足に陥った。その活況に目をつけた東京の大手企業などがホテル開発に殺到した結果、島は空前の開発ブームを迎えたのだ。
18年には小田急電鉄系のUDSが運営する「ホテルローカス」(100室)や「フェリスヴィラスイート伊良部島・佐和田」(8棟)、森トラストと外資系ホテルのマリオット・インターナショナルが運営する「イラフSUIラグジュアリーコレクションホテル沖縄宮古」(58室)などが続々とオープン。19年以降もホテルや簡易宿泊所などのオープンが続く見通しだ。
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