5月から元号が「令和」になりました。新しい門出に新芽も顔を出し始めましたね。
さて、今回のお話は優勝パターンについてです。勝ち方にはいろいろあります。大差をつけて勝つ、逆転で勝つ、プレーオフで勝つ、僅差で勝つ、勝ちが転がってくる……など。今季ツアーの優勝争いを2つ振り返ってみましょう。
まず、開幕戦「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」で優勝した比嘉真美子プロ。3日目を終了して2位以下に7打差をつけていました。地元開催とあって、優勝争いと地元からの期待でプレッシャーは大きかったと思います。自分も経験上、知り合いがたくさん来ている前ではよいプレーを披露したい、それが優勝に結び付くとなればがぜん力も入ります。まして2位に7打差もあれば、普通にやれば勝てるはず。ところが、大量リードのときは、勝ち抜ける難しさが襲います。
つまり大きく差が開いていると、攻めていいのか堅実にプレーすればいいのか迷います。また、普通にプレーしようと思っても、それって漠然としていて明確な目標とはいいがたい。目標とするスコアを決め、心が漫然としないように、各ホールをどう攻めていくのか、1打ごとに明確に決めてプレーする必要がありますが、それが難しい。
比嘉プロも最終日、前半バーディーが先行するも、ボギーやダボも出て、リズムに乗れないプレーでスコアを落としていきました。ついに残り2ホールで2打差まで追い詰められた17番ホール。突然顔つきが変わりました。渾身の力で振り切ったティーショットはフェアウェーど真ん中、続く2打目はピンそばに寄せてバーディーを奪い、本来の強さを発揮してそのまま勝ち抜けました。後がないところまで自分が追い詰められたことで、いい意味で開き直りができたように思います。大量リードで勝ち抜ける難しさと勝利への執念が同時に見て取れるプレーでした。
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