イエス・キリストの復活を記念する「復活祭」の日曜日は、生誕を祝うクリスマスと並ぶ、キリスト教における最大の祝日だ。
そして復活祭の2日前は「聖金曜日」と呼ばれ、バッハの「受難曲」が世界各地で演奏される習わしとなっている。
今年は4月19日(金)が聖金曜日に当たり、東京オペラシティにおいて、鈴木雅明指揮、バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)による「マタイ受難曲」が披露される(4月13日:彩の国さいたま芸術劇場、4月21日:東京オペラシティ公演もあり)。
さて、この「マタイ受難曲」とはいったいどのような作品なのだろう。「宗教曲・声楽曲」というジャンルだけに、クラシック初心者にとっては、マニアックでハードルが高い作品のように思われるかもしれない。
ところがクラシックファンに聞いてみると、“クラシック史上の最高傑作”“最も好きな作品”などという声が多く、スタンダードな名曲であることがわかる。
高名な音楽評論家である故・吉田秀和氏も「無人島に1曲しか持っていけないとしたら、バッハの『マタイ受難曲』」と評している。
このようにクラシックファンの心を捉えてやまないこの作品は、新約聖書「マタイによる福音書」26&27章をテキストに、“キリストの受難”を描いた音楽だ。
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