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トランプ大統領の再選はありえる 民主党では大統領選挙に向けて候補者が乱立

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トランプ米大統領は再選どころか1期目すら全うできない。筆者は以前、そう考えていた。だが、今は再選の可能性すら排除できないとみている。もちろん、通常の理屈からすればありえない話だ。有権者の35〜38%と推定される同氏の支持基盤では、とてもではないが数が足りない。だが、理屈など通用しないのがトランプ時代の米国である。

トランプ氏はこれまで連邦最高裁判所に2人の超保守派判事を送り込み、各種業界の規制を緩和。企業や富裕層向けに減税も進めた。支持者の多くはこれにかなり気をよくしている。実業界の大物や金持ちはトランプ氏の集会に参加したり、同氏の発言にいちいち熱狂したりしないだけの話だ。

確かに中間層や下位中間層が喜ぶような政策はまるで実現されていない。が、こうした層の支持者はいまだに「あの女を豚箱に放り込め」という掛け声に酔っている。ヒラリー・クリントン氏は2020年の大統領選挙に出馬しないと言っているにもかかわらず、だ。

トランプ教の黒魔術

トランプ氏は米国で初めて教祖のような個人崇拝を手にした“カルト大統領”といえる。同氏の支持者は、トランプ氏が差別的な言動に走ったり、政敵を罵倒したりするのを見て大喜びしている。トランプ氏は、民主党から次の大統領選に出馬表明しているエリザベス・ウォーレン議員(米国先住民の血を受け継いでいると公言)を「ポカホンタス」とおちょくったが、そういう扇動的なパフォーマンスが受けているのだ。

こうしたパフォーマンスは、相当に危険な領域に足を踏み入れている。トランプ氏のメディア攻撃は有名だ。最近行われた同氏の集会では英BBCのカメラマンが熱狂的な支持者から暴行される一幕もあった。このようなメディアたたきによってエリートに反感を持つ支持者が溜飲を下げる一方、トランプ氏は事実が意味を持たなくなるような世界を創り上げようとしている。自らが吐く何千もの嘘によって定義づけられる“もう1つの事実”が物を言う世界だ。

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