佐賀県佐賀市は県中部にあり、南で有明海、北で脊振(せふり)山地に接する。人口は23万4000人と、九州で人口が最も少ない県庁所在地である。
佐賀県は「都道府県魅力度ランキング2018」(ブランド総合研究所調べ)で44位と、国内の都道府県では印象が薄い。佐賀市もその特徴をあまり知られていない。
佐賀市は佐賀城をはじめとした史跡に恵まれ、城下町ならではの「丸ぼうろ」「白玉饅頭」といった菓子が有名である。かつての肥前藩(佐賀藩)は、幕末から明治初頭に「薩長土肥」と呼ばれたように、薩摩、長州、土佐と並ぶ維新の雄藩だった。江藤新平や大隈重信といった人材も輩出している。
先日、講演でこの街を訪れる機会があった。東京からのアクセスを考えた際、佐賀に空港があるという意識が希薄だった。そのため羽田空港から福岡空港に飛び、博多駅から佐賀駅までわずか37分ということで、長崎本線の特急かもめに乗った。
だが実際には、「九州佐賀国際空港」という立派な空港があり、羽田空港との間で1日5便が就航していた。空港から市内へはバスなどでおよそ40分。博多駅からの時間とほぼ変わらない。
それでも佐賀を訪れる人の多くは博多の街に引かれ、福岡空港からやってくるという。九州佐賀国際空港の利用客は、上海をはじめソウルや台北との間のLCC就航で増えつつあるが、2017年に約74万人と福岡空港の2379万人とは比較にならない。
佐賀市は福岡県と長崎県との間にある。そのため地図を広げると、両県をつなぐJR長崎本線や長崎自動車道が佐賀市の東西を横切っており、交通の便がよい。逆にこの交通利便性が佐賀を単なる通過点にしてしまい、印象に残らない街としているのかもしれない。
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