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フォトグラファー 渋谷敦志氏に聞く 『まなざしが出会う場所へ』を書いた

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何の権利があって、自分はこの悲しみに沈む人たちにカメラを向けているのか──。人道支援に生かせないかと考えて写真を始めた「カメラを持ったソーシャルワーカー」は紛争、飢餓、災害などの現場を踏むたびに、同じ問いを自らに発し続ける。

まなざしが出会う場所へ―越境する写真家として生きる(渋谷敦志 著/新泉社/2000円+税/335ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

何の権利があって撮るか 葛藤が写り込み届けば

──現場にはどう入るのですか。

国連の機関やNGOなどからの撮影依頼というのもありますが、自分の意思で行くことが多いです。というのも、危険な場所ほど依頼がないから。例えばソマリアは政府が渡航するなと言っていますから、単独で行かざるをえない。帰国して写真や記事を売り込むのですが、大赤字でした。

──そこまでして撮らないこともある……。答えは出ましたか。

はっきりした答えはなく、葛藤、逡巡、後ろめたさばかりで前向きなことは何一つないですね。現場では自分の存在なんて無意味に近いと思いながら、でも撮りたい。そうしたエゴイスティックな部分と、いやそれだけじゃない、何かあるという部分のせめぎ合いでシャッターを切っている感じです。

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