「平日の昼間はコンサート不毛の時間帯」という長く言われ続けてきた定説が近年、覆りつつある。
その理由の1つがリタイア組の増加であり、クラシックのコンサートに足を運ぶファン層の高齢化が著しい。
このままでは、クラシックファンは減少の一途をたどるのではないかという危機感を募らせる業界人も多い中、「なに、心配無用。人は70歳を過ぎるとクラシックを聴きたくなるものなのさ」などと、のんきな声も聞こえてくる。
何はともあれ「人口の約5%程度」といわれるクラシックファン(多少なりとも興味がある人々を含む)の比率に、ここ数十年、大きな変化は見られない。
そこでクラシックをライフスタイルに取り込んでもらおうと開催されているのが、平日昼間のコンサートだ。
サントリーホールと日本フィルハーモニー交響楽団の共同企画で開催されている「とっておき アフタヌーン」コンサートが代表格。「オーケストラとホールが贈る、平日午後の優雅なひととき」をテーマに、すでにシリーズ9回目を数える人気イベントだ。
内容はミュージカルや歌舞伎、バレエなど、クラシック音楽以外のアーティストとのコラボレーションや、初心者でも楽しめる魅力的なテーマのオンパレード。
ミュージカル界のスター歌手、田代万里生が登場した1回目では女子トイレがいつにもまして長蛇の列、という圧倒的な女性比率の高さを見る限り、夜は外出しにくい主婦層を取り込むことにも成功しているようだ。
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