「ライブビューイング」という言葉はすっかり定着した感がある。
スポーツやポップスの世界ではすでに当たり前に行われているライブビューイングが、本格的にオペラの世界に進出したのは、2006年にニューヨークのメトロポリタン歌劇場(MET)で行われたモーツァルト『魔笛』公演からだったように記憶する。
日本でも、この公演を皮切りに、MET2006-07シーズンの6作品を松竹が上映し、“映画館でオペラを楽しむ”「METライブビューイング」という新たなエンターテインメントのスタイルが浸透していったのだ。
以来、13年目となる2018-19シーズンに至るまで、毎年10作品前後が公開され、すでに100作品を超えるMETの最新ステージがオペラファンに届けられてきた。
そして、2月8日からは、今シーズン第5作となるヴェルディの『椿姫』の上映が、北海道から福岡まで全国で開始される。
パリの社交界を舞台に、高級娼婦ヴィオレッタと一途な青年アルフレードの悲しい恋を描いたこのオペラは、まさにイタリアオペラの代名詞。初心者が最初に見るべきオペラの筆頭に位置する名作である。
オペラ史上最も有名なデュエット「乾杯の歌」を含む第1幕から、ヴィオレッタの死に至るまでの約3時間半のステージは、きっとオペラのすばらしさに目覚めさせてくれる時間となるはずだ。
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