有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ライフ #人が集まる街 逃げる街

問われるハード偏重の再開発 渋谷区(東京都)

3分で読める 有料会員限定
  • 牧野 知弘 不動産事業プロデューサー

東京の渋谷といえば毎年、ハロウィーンやサッカー、野球の国際大会などの際、一部の若者がバカ騒ぎして目立つ街という印象が強い。だが、この街は今後10年で「大変貌する」という点で東京で最も目立つ街である。

渋谷駅はJR、東急東横線・田園都市線、京王井の頭線、東京メトロなど四つの鉄道会社の9路線が乗り入れる一大ターミナル駅だ。

これだけの路線が集中するが、2013年に東横線渋谷駅が地下化して以来、利用者の評判はあまりよろしくない。地上部での再開発工事の影響もあって駅構内が深くなり、地上までの経路が複雑怪奇を極めるようになったのだ。

この不便さで、特に商業施設の顧客の評判を落とした。渋谷から、副都心線でつながった新宿三丁目の伊勢丹などへ顧客が流れる事象も報告されている。

一方で着々と進むのが渋谷駅周辺の再開発事業である。現在、駅周辺だけでも約13もの再開発計画が進行中だ。18年秋に完成したのが①渋谷ストリーム。東横線の旧渋谷駅の南側部分を中心とする、地上35階建て、延べ床面積11万6000平方メートルもの巨大プロジェクトだ。テナントにはグーグルを迎えるほか、周辺地区ではこれまで暗渠(あんきょ)だった渋谷川を再生し、並木橋へ至る約600メートルの遊歩道を整備して話題を呼んだ。

再開発が目白押し再開発が相次ぐ渋谷。人々の働き方や暮らしが変わる中、その魅力が支持され続けるか

19年2月に竣工するのが宇田川町の②Abema Towers。インターネットテレビのAbemaTVを持つサイバーエージェントが一棟借りをする。同年3月に竣工するのが③南平台プロジェクト。オフィスビルができ、VOYAGEグループなどの入居が始まる。同年秋には渋谷駅上の④渋谷スクランブルスクエアの第1期工事が竣工。オフィス部分にはミクシィなどが入居する。道玄坂1丁目の⑤渋谷フクラスには商業施設の東急プラザのほか、オフィステナントとしてGMOインターネットの入居が決定している。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数