
ついに中国のスマートフォンが米アップルを超えた。米調査会社IDCの発表によると、4〜6月の華為技術(ファーウェイ)の世界スマホ出荷台数は前年同期比で41%増の5420万台と大幅に伸び、4130万台(同0.7%増)だったアイフォーンを抜いた。四半期ベースとはいえ、世界2位に浮上したのだ。
ファーウェイのコンシューマー部門CEO・余承東氏は「(通年でも)2位を目指せる位置についた」と宣言。7年間続いた韓国サムスン電子とアップルの2強体制を崩そうとしている。ファーウェイだけではない。2017年の出荷台数では、OPPO(オッポ)や小米(シャオミ)など中国勢が上位に迫る。

中国スマホが世界シェアを拡大する理由の一つが価格だ。各社とも約1万円から購入できる低価格帯商品を主力に、中国はもちろん東南アジアやアフリカなどの新興国に浸透している。OPPOがアジアでシェア1位とする調査もあるほどの勢いを持つ。
マレーシアで貿易業を営むジェンニン・シュウさんは半年前にアイフォーンからファーウェイのスマホに替えた。SIMカードを2枚入れることができるデュアルSIMスロットや高機能のカメラがその理由だ。「東南アジアではみんなSNSにきれいな写真をアップしたがる。中国スマホは高くないのに、機能が充実している」(シュウさん)。
機能や性能の向上も著しい。今年3月に発表されたファーウェイの最新機種P20 Proはドイツの老舗カメラメーカーであるライカのカメラを搭載。ファーウェイを追うOPPOも自らのスマホを「カメラフォン」と位置づけ、カメラを重視する。両社ともAI(人工知能)による画像補正など、素人でもプロが撮影したような写真が撮れることを売りにする。
この記事は有料会員限定です
残り 456文字
