
「Best On Earth」の略で、BOE(京東方科技集団)。同社が今、その名のとおり世界一のディスプレーメーカーへ上り詰めようとしている。
英調査会社のIHSマークイットによれば、BOEは2017年、テレビ向けなど大型液晶パネルの出荷台数でシェア2割超を占め、韓国LGを抜いて初めて首位に躍り出た。スマートフォン向けの中・小型パネルでも3位。現在は、有機ELの量産拡大を急ぐ。
以前は地場メーカーが中心顧客だったが、現在は海外展開を加速。日本法人の社長でグループ全体の副総裁も兼ねる久保島力氏は、「今や販売量の5割近くが海外向け。日本のある大手テレビメーカーからは、調達先として最高の評価をもらっている」と自信を見せる。
国有の真空管製造企業を母体とし、1993年に設立された同社。パネルの生産に本腰を入れ始めたのは、03年にスマホ用液晶を造り始めてからとまだ日が浅い。成長の源泉は何なのか。
その一つが、投資額5000億円超の巨大工場を原則18カ月という短期間で立ち上げる機動力だ。同社は現在、中国全土に15工場を持つ。17年には、LGなどに先んじ、ガラス基板のサイズで世界最大の10.5世代(2940×3370mm)の液晶工場が稼働を始めた。工場新設の発表はさらに相次ぐ。パネル市場が供給過剰に陥る中、韓国サムスンなどは投資に慎重な動きを見せるが、BOEはどこ吹く風。大型液晶と有機ELの育成を国策とする政府からの補助金が投資額の6〜7割を占めることも大きい。
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