
2017年、空調業界でトップが“おそらく”入れ替わった。中国の珠海格力電器(GREE)の売上高は約2.5兆円、ダイキン工業の空調売上高約2兆円を上回った。“おそらく”としたのは、格力の売上高には冷蔵庫なども含まれているため。とはいえ、格力がダイキンとほぼ肩を並べたことは間違いない。
ただ、格力を空調のグローバルナンバーワンと呼べるかは微妙だ。ビジネスは中国内での家庭用エアコンに偏っており、国外では中南米と中欧、中東の一部を除いてほとんど存在感がない。それでも「格力、美的(集団)など中国勢は絶対に伸びてくる」とダイキンの峯野義博常務(グローバル戦略本部長)は断言する。
実は、ダイキンは格力と08年に小型エアコンの生産委託や共同開発・購買などで提携。省エネ性能に直結するインバーター技術も格力に提供した。この提携は両社にメリットがあった。格力は技術力を高めることができた。ダイキンは低価格帯の強化に加え、インバーター化が加速した中国市場で高い利益率を満喫している。
この記事は有料会員限定です
残り 199文字
