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自動車向け鋼板や石油パイプライン用など「高級鋼材」は日本勢の十八番だ(撮影:今 祥雄)
「日本の鉄鋼メーカー最大の武器は高度な技術力」──。日本鉄鋼連盟は主張する。生産が難しい「高級鋼材」は日の丸メーカーの独壇場だ、という。
たとえば自動車向けの鋼板は、新車開発段階から設計思想に合わせた鋼材を需要家と共同で開発する、企業連携によって生み出す。その製造現場では、上工程から下工程まで一貫した管理で成分調整、加熱・冷却などが行われる。技術の連続性が現場全体に行き届かないと生産が困難なのだ。
中国宝武鋼鉄集団をはじめ中国勢は、日本の鉄鋼メーカー幹部が皆うらやむ最新鋭の製鉄所を持っている。ただ、ピカピカの設備があれば即、高度な技術が手に入るわけではない。「今のところ技術の優位性は、自動車メーカーなどとの結び付きが強い日本の鉄鋼メーカーにある」とムーディーズ・ジャパンの秋元崇志(たかし)アナリストは見解を示す。
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