梅雨に入りました。雨の日のゴルフはボールが上がりづらいし、ランが少なくなるので飛距離がぐっと落ちます。そのぶん普段より1クラブ上げて打つと、飛ばそうと気負わなくて済みます。
さて、今季レギュラーツアーは鈴木愛選手がすでに4勝して、昨年に引き続き現在賞金ランキングトップ。昨年度プロテストに合格した約20人は黄金世代といわれ、その中で優勝の一番乗りをしたのが沖縄出身の19歳、新垣比菜選手です。優勝が決まったとき、グリーンサイドには決勝に残っていた同期のプロが詰めかけ、喜びを分かち合っていました。中学や高校時代から知っている間柄で、そのまま一緒にプロになったので、仲間意識が強いようです。そして次は私とばかりに優勝へのモチベーションを上げて、勝みなみ選手や小祝さくら選手などが何度も上位争いをしています。
また6月初旬、実力者のすごみを発揮したのは41歳の大山志保選手です。昨年度、原因不明の首と背中の痛みから今年に入っても試合出場がかなわず、周りからは「引退」という声も聞こえたそうです。ようやく大会に復帰したと思ったら、ショットが以前のような鋭さを発揮できない。「今、自分にできることは何か」を問い、つらいことをたくさん経験して得た答えは「精神力で勝負する」。ケガを言い訳にしないで優勝にこだわりました。
だからこそ、優勝した大会では、ショットが曲がっても徹底して数字を作る、つまりスコアを作ることに専念したのです。その気持ちはパッティングに表れました。優勝への執念がすばらしいパッティングを生み、決めるたびにガッツポーズが飛び出ました。それを見ていた大勢のギャラリーは、大山選手と息がぴったり呼応したに違いありません。今回の勝利は、世代を超えて同業のプロに、ゴルフへの向き合い方を示唆したように感じました。
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