台北発バンコク行きの中華航空機内で、日本人男性3人が飲酒・喫煙のうえ、客室乗務員に暴力を振るう事件が昨年発生した。飛行機は台北へ引き返し、彼らは逮捕された。台湾では1面トップの扱いで報道されたが、日本人は礼儀正しいと思ってくれている台湾人には衝撃だったらしい。
30年以上前、初めて一人で台湾に行くと、台湾の人々から大歓迎を受けて、驚いたことがある。当時はかなりの人が流暢な日本語を話し、「そうか、若者が一人で来たのか」と言って、皆がごちそうしてくれ、お土産までくれたのだ。
歓待の背景には、その頃、日本から来る者の多くが買春ツアーの団体であり、日本のことをよく知っている台湾人には本当に残念な状況だったことがある。「日本人は『恥』という言葉を知っている民族のはずだ」という老人のつぶやきが忘れられない。
最近は台湾人の訪日観光客数がどんどん伸びている。若者はもちろん、日本に親しみを感じる老人たちも訪問している。彼らに感想を聞いてみると、最初こそ「景色がすばらしい」「街がきれい」などという褒め言葉が並ぶが、よくよく聞いてみると「日本人は台湾人をバカにしているのか」といった不愉快な思い出を話してくれる。
ある人は静岡県のホテルに30人の団体で行ったら、エレベーターの前で「日本人を先に乗せます」と言われ待たされたという。日本語で抗議したらすぐに謝ったが、「まさか日本語がわかるとは思っていなかったんだろう」とあきれる。別の人も、愛知県のホテルで「朝食はこちら」と小さな部屋に押し込められたと憤る。
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