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期待される日本の役割 高まるトランプリスク

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外国の新聞を読んでいると、日本の新聞とは世界情勢のとらえ方が随分異なることにしばしば気づかされる。毎年、イアン・ブレマー率いるユーラシアグループが世界の10大リスクを公表しているが、その内容を少しチェックしてみよう。

まずトップに来るのが中国である。米国ファーストを掲げるトランプ米大統領の登場により、米国の世界における関与がまだら模様になっている。その空隙を中国が埋めようとしているとブレマーは警鐘を鳴らす。

第二は誰も予期せぬ突発的な事故が起こる可能性である。日本がいちばん困るのは、疑いなく北朝鮮の暴発であろうが、これについてもトランプ大統領の性格が大きな影を落としている。

第三はテクノロジー冷戦。その背景には、米国と中国が熾烈なAI(人工知能)競争を繰り広げていることが挙げられる。テクノロジーの分野では、往々にして勝者が果実を総取りするからだ。

第四はメキシコ。たとえば7月の大統領選挙で反米を掲げる候補が当選したらどうなるかということであろう。メキシコにはわが国の企業もたくさん進出しているので、決してひとごとではない。

第五は、イランとの核合意が廃棄されること。中東屈指の大国であるイランと米国の関係が再び悪化し、中東情勢が不安定になる。

このほか、既存の官僚システムに対する信頼性の低下、保護主義の台頭、EU(欧州連合)離脱交渉の過程で英国の政治が分裂する可能性、南アジアのアイデンティティの主張やアフリカの安全保障がもたらす諸問題が挙げられている。

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