よく日本のトーナメントは盛り上がらないという声が出る。僕もその一人である。ゴルフトーナメントは、本来が自然発生的なイベントだった。その地域の年に1回のお祭り的感覚があった。よくマスターズの例が出されるが、マスターズはジョージア州オーガスタで開かれるから、マスターズなのである。あれがカリフォルニア州のロサンゼルスなら、きっと雰囲気が変わったはずだ。そういう自然発生とその土地や環境、気候の必然を持つ大会がほとんどだった。それが年月を経て大会の空気を醸し出している。かつてスポンサーの意向におもねるだけででき上がってしまったトーナメントスケジュールのツケが、今になって重たくのしかかっている。酸欠状態だ。
これが、たとえば1県1トーナメントとなれば、県単位で特色や地域性、その県内のゴルフ場の向上、ゴルフ熱など、ゴルフの活性化や参加意識が出るし、年に1回のイベントとしての競技会になりうる可能性がある。
ゴルフトーナメントには、賞金の高さだけで《ビッグ》と競うのでなく、もっと地域に定着したイベントの質で、舞台で競ってほしい。そうすればやがてコースも、選手も、イベントとしても上質なものになってくるのだから。それが整備されて初めて、《世界》がうんぬんされるレベルになる。
その意味で、僕は、のじぎくオープンという大会に注目している。主催は、兵庫県ゴルフ連盟。兵庫県を中心に関西のゴルフ関係者・団体が一致協力して開いている県・地区単位の大会だ。すでに11回目を数え、毎年、一般のアマチュアゴルファーが2000〜3000人ほど第1次予選会に参加し、本戦には90人が残る。そして男女シニアプロたちとアンダーハンデで競い合う大会だ。兵庫県は、北海道に次いでゴルフコースが多い。連盟に加盟しているコースが結束して、この大会を支え、スカイAでも中継されている。
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