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「シワ改善コスメ」市場が沸騰

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2017年、化粧品業界では国内初となるシワ改善化粧品がポーラと資生堂から発売された。

(撮影:梅谷秀司)

従来の化粧品では効能の表現が限られ「乾燥による小ジワを目立たなくする」としていたが、今回、厚生労働省から医薬部外品の承認を受けたことで「シワを改善する」と明確に表記することが可能となった。

先陣を切ったのは訪問販売に強いポーラ。17年1月1日に発売した「リンクルショット」は独自に開発したシワ改善有効成分「ニールワン」を配合し、ほうれい線や目尻などのシワを浅くする。9月末までに約112億円の売り上げを計上。大手化粧品会社の関係者は「通常、一つの商品だけで、この短期間に100億円規模の売り上げを稼ぐことは難しい」と口にする。これに伴い年商目標を100億円から125億円に上方修正。現状では「リンクルショット」と他製品との同時購入といううれしい効果も生まれている。

後を追うように、資生堂も6月に「エリクシール」ブランドからシワ改善化粧品を発売。9月末までの出荷売り上げは102万個と、こちらも快調。17年の販売計画を120万個から130万個に引き上げた。続けて11月に投入したシワ改善化粧品も滑り出し好調だ。

15年がかりで開発 値下げで顧客層拡大へ

檜谷季宏氏(左)はリンクルショットをほうれい線に8年塗り続ける(右は末延則子氏)(撮影: 大澤 誠)

この1年をポーラ化成工業の研究企画担当執行役員、末延則子氏は「市場にない物を投入することにハラハラしていたのが正直なところ。でも発売すると多くの反響があり、肌がきれいになることで人生が楽しくなったという声も聞けた」と振り返る。

ポーラが発売にこぎ着けるまでに費やした年数は、実に15年。02年にシワ発生のメカニズムを調べ始め、紫外線を浴びることで、好中球(白血球の一種)がエラスターゼという成分を過剰放出するのが原因だと判明した。その動きを抑制する成分を約5400種類も試し「ニールワン」を開発した。

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